
桜島爆発継続・新燃岳風評被害が深刻化 最新火山活動レポート
最近1週間の噴火・火山ニュースまとめ
最近の火山活動では、桜島で28日午前に爆発が発生し、噴煙が500メートルまで上がった。桜島は5日以降山体膨張が続いており、火山ガス放出量も多い状態で、噴火警戒レベル3が維持されている。一方、霧島連山の新燃岳では6月の噴火から1か月が経過し、降灰の風評被害により霧島温泉郷でキャンセルが続出している。香港では「日本で大地震が起きる」との噂が広がり、鹿児島空港への香港航空が運休するなど観光業への影響も出ている。研究面では、京都大学が西之島の大規模噴火で絶滅した植物個体群の起源を遺伝子解析により解明し、海洋島の生態系形成メカニズムに関する重要な知見を提供した。新潟県内の活火山についても、新潟焼山が24時間体制で監視されており、水蒸気噴火への警戒が続いている。