火山ハザードマップ・防災マップ

火山ハザードマップは、火山の危険なエリアを地図上に示したもので、大きな噴石や火砕流などの影響が及ぶ範囲を視覚的に理解しやすくしています。噴火時には避難計画や入山規制などの対策に役立ちます。火山防災マップは、火山ハザードマップに避難計画や避難経路などの情報を追加し、住民や滞在者に災害の危険性や避難方法を周知するのに役立ちます。災害要因実績図は、過去の火山災害の影響範囲を示した地図であり、火山の過去の活動を理解するために重要です。

ハザードマップを確認するには

住んでいる地域のハザードマップ・防災マップを確認する

各自治体のHP等で確認できます。「〇〇市 ハザードマップ」のように検索して下さい。

火山ごとのハザードマップを確認する

国立研究開発法人防災科学技術研究所HPには火山ハザードのマップデータベースが掲載されています。

防災科学技術研究所 火山ハザードマップデータベース

https://kazan.bosai.go.jp/v-hazard/

よく調べられている火山のハザードマップ(防災研HPより)

富士山のハザードマップ

https://kazan.bosai.go.jp/v-hazard/HMlist.html#v55

箱根山のハザードマップ

https://kazan.bosai.go.jp/v-hazard/HMlist.html#v56

浅間山のハザードマップ

https://kazan.bosai.go.jp/v-hazard/HMlist.html#v45

阿蘇山のハザードマップ

https://kazan.bosai.go.jp/v-hazard/HMlist.html#v84

桜島のハザードマップ

https://kazan.bosai.go.jp/v-hazard/HMlist.html#v90

ハザードマップと防災マップの違いは?

ハザードマップ

特定の自然災害が発生した場合の被害想定範囲を示した地図。洪水、土砂災害、津波、火山噴火など、様々な災害ごとにマップが作成されます。また、危険区域の範囲や避難場所、避難経路などが記載されています。災害発生時の危険性を住民に周知し、避難の判断材料とすることが目的です。

防災マップ

災害発生時の行動マニュアルなどを記したマップ。避難場所、避難経路のほか、消火栓の位置、備蓄物資の場所なども記載し、災害発生時にどのように行動すべきかを視覚的に示します。自治体が作成し、地域住民に配布・周知されます。

まとめ

ハザードマップは災害リスクそのものを示し、防災マップはそのリスクに対してどう備え行動すべきかを示す点が異なります。災害対策では両者を組み合わせて活用することが重要とされています。

※自治体によっては火山ハザードマップと防災マップを分けずに合わせて公開するなどしています。