噴火への準備、対策に必要なものは? 情報収集から防災用品まで対策を解説。
300年間噴火していない富士山。大規模な噴火が懸念されている富士山噴火への対策。
代表的な噴火の予兆・前兆について解説します。
火山活動を5段階で評価する噴火警戒レベルについて解説します。
火山灰が服についてしまうと、乾いた粉のような灰が繊維の奥まで入り込み、家庭で洗えるのか、外に干して大丈夫なのか迷う方が多いと思います。桜島のように灰が日常的に降る地域だけでなく、次に大きな噴火が起きれば、同じ悩みは全国のどこでも起こり得ます。実際、洗濯物や部屋干しについての相談は、Yahoo!知恵袋にもたびたび寄せられていて、灰のついたシャツはどうすれば落ちるのか、干していいのかどうか、調べても良い方法が見つからなかったという声もあります。そこで、公的機関が実際に呼びかけている洗濯と部屋干しのやり方をまとめました。 灰のついた衣類は、まず外で叩いたり振るったりして、乾いたまま灰をできるだけ落としてから、たっぷりの水と多めの洗剤で洗うのが基本です。アメリカの地質を調べる公的機関、USGS(米国地質調査所)は、この手順を降灰のあとの洗濯の目安として挙げています。ただ洗う前に、お住まいの地域で水道が使えるかどうかも確かめておきましょう。降灰が2ミリメートルを超えると、浄水場が動かなくなり、断水することがあるためです。 火山灰が洗濯物についたらどうなりますか? 火山灰の粒は、角が鋭く尖っています。USGS(米国地質調査所)は、灰のついた衣類を洗うときに、こすりすぎないよう呼びかけています。角の鋭い灰の粒で強くこすると、生地の繊維を傷つけてしまう、場合によっては切ってしまうことがあるためです。どのくらいの力でこするとどこまで傷むのかまでは、USGSも触れていません。だから、灰のついた衣類はいきなりゴシゴシこすらず、まずは灰を落としてから洗うのが安心です。 洗う前にすること 洗濯機に入れる前に、屋外で衣類を振るったり叩いたりして、ついた灰をできる限り落としておきましょう。この作業は、灰が降りやんでからおこなうのがおすすめです。灰が降っている最中に外ではたいても、はたくそばからまた灰がついてしまいます。降りやむまでは、灰のついた衣類をほかの洗濯物と分けて置いておきましょう。ここでどれだけ落とせるかが、いちばん大事なところです。落とした灰はそのぶん排水に流れずにすみ、洗濯機に入る灰も減らせるからです。IVHHN(国際火山災害健康リスク評価ネットワーク。火山の噴出物が健康に及ぼす影響を調べる専門家のグループ)も、洗う前にブラシをかけるか、パタパタと振って灰を落とすよう呼びかけています。 IVHHNの資料には、火山灰がついた布は「流水ですすいだ後によく洗うか、もしくは、屋外ではたいて火山灰を落とす」と、二つのやり方が並べて書かれています(USGSの資料にも同じ内容があります)。ただし同じ資料が、火山灰を排水溝や下水に流してはいけないとも書いています。配水管がつまり、下水の処理施設をいためるおそれがあるためです。そこで当店では、まず屋外ではたくほうを先におこない、すすぐのは、はたいても残ったわずかな灰だけにすることをおすすめします。 すすぐときは、蛇口の下で流しっぱなしにするのではなく、バケツやたらいに水をためて、その中でゆすぐ方法があります。しばらく置くと灰は底に沈むので、上のきれいな水だけを静かに流し、底に残った灰は排水口に流さずに取り出します。このやり方そのものは公的な資料に書かれているわけではなく、「灰を排水に流さない」「灰の入った水は沈むまで待って上澄みを使う」という資料の考え方を、洗濯に当てはめた当店からの提案です。灰が降りやんだあとでも、はたいた灰や地面に積もった灰は舞い上がります。内閣府(防災担当)の資料は、降灰のときに屋外で活動するあいだは防塵マスクや防塵ゴーグルを使うよう呼びかけていますが、灰をはたく作業のときも、同じように身につけておくと安心です。 洗濯機で洗うときのコツ 洗濯機で洗うときは、洗剤を少し多めに使い、一度に入れる衣類は少なめにするのがコツです。USGSは、灰で汚れた衣類はふだんより多くの洗剤を必要とすることと、衣類が水の中で自由に動けるよう、たっぷりの水で少しずつ洗うことをすすめています。洗濯機に入れるのは、屋外で灰をしっかり落としたあとの衣類にしましょう。灰をたくさんつけたまま洗濯機に入れると、その灰がそのまま排水へ流れていくことになります。また、IVHHNは、水道の施設に大量の火山灰が入ってしまっている場合は、洗濯機や食器洗い機を使わないよう呼びかけています。 それでも、衣類に少し残った灰が洗濯機に入ることは避けられません。洗濯機は大丈夫なのか、気になる方も多いと思います。洗濯機メーカーの説明を確かめたところ、糸くずフィルターは、洗濯のときに出る糸くずやほこりがたまる部品だと案内されています(パナソニックのサポート情報)。また日立は、ドラム式の洗濯機について、排水がつまらないようフィルターの目を粗くしてあり、細かな糸くずはフィルターにたまらず、排水と一緒に流れ出るようになっていると説明しています。つまり、洗濯機のフィルターは、細かな粒まで受け止めるための部品ではありません。火山灰をどこまで受け止められるのか、灰が洗濯機を傷めるのかどうかについては、メーカーの資料でも公的な資料でも、はっきり書かれたものは見つかりませんでした。 分かっていないことがある以上、当店がおすすめできるのは、洗濯機に持ち込む灰をできるだけ減らすことです。洗う前に屋外でしっかり落とすこと、それでも残る灰はバケツの中でゆすいでおくこと。そして洗濯が終わったら、そのつど糸くずフィルターを確かめて、たまったものを取り除いておきましょう。フィルターのお手入れは、メーカーも洗濯のたびにおこなうよう案内しています。 Yahoo!知恵袋にも、こんな相談が寄せられていました。 「どうすれば落ちるかな?」と相談されて、私もちょっと気になったのでネットで調べましたが、良い方法が見つかりませんでした。 クリーニングに出せば落ちますか? 漂白剤やクリーニングで落とせるかどうかについては、洗剤メーカーや公的機関の資料でも、はっきりと答えているものは見当たりませんでした。色柄物や大事な服は、自己判断で漂白剤を使う前に、まず灰をよく落としたうえで、クリーニング店に相談したほうが安心です。 降灰時の洗濯物は外干し?部屋干し? Yahoo!知恵袋には、宮崎県の県北にお住まいだという方から、こんな相談も投稿されていました。 窓を開けていると、床やテーブルの上などもザラザラします。ご近所さんを見ると洗濯物も外干しをしているご家庭もあるのですが我が家はアレルギー体質の家族がいるため、念のため部屋干しをしています。 降灰が続く地域では、洗濯物を外に干すか部屋干しにするか、迷う場面が多いようです。 降灰の厚さ 起きること 0.01ミリメートル ぜんそくのある人の43%に症状の悪化が見られた(浅間山・2004年) 0.5ミリメートル のど・鼻・目の異常を訴える人が出た(セントヘレンズ山・1980年) 2ミリメートル以上 浄水場が動かなくなり、断水することがある 出典:内閣府(防災担当)大規模噴火時の広域降灰対策検討ワーキンググループ「降灰による影響の閾値の考え方」令和2年4月 ごくうすい灰でも、呼吸器の弱い人には影響が出ることがあります。実際に1978年の有珠山の噴火では、約1センチメートルの灰が積もった浄水場が目詰まりを起こし、給水地区のすべての家庭、およそ2000戸で水道が止まったという記録も残っています。灰が積もっているときに洗濯物を外から取り込むと、灰を大きく舞い上げてしまうこともあるので、灰の多い日は部屋干しに切り替えるのも一つの方法です。外へ取り込みに出るときは、内閣府の資料にあるとおり、防塵マスクやゴーグルを使うと安心です。ご自身の地域で今どのくらいの灰が降っているかは、気象庁の降灰予報や、お住まいの市区町村が出している防災情報で確かめられます。気象庁の降灰予報は、噴火のあとに灰がいつごろ、どのくらいの量、どのあたりまで降るのかを、地図と時間の区切りで示してくれるものです。お住まいの市区町村の名前で確かめれば、ご自宅のあたりが対象に入っているかどうかがすぐに分かります。表の数字だけを見て不安になるより、まず自分の地域の状況を確かめておくと、外に干すか部屋干しにするかの判断がしやすくなります。...
富士山が噴火したら、家では何をすればいいのか。噴火防災の専門店「噴火.com」店主で防災士・備蓄管理士の上地忍に、マスクの枚数から灰の捨て方、警戒レベルが上がった日にやることまで、読者に代わって12問聞きました。
8月26日は火山防災の日、8月30日〜9月5日は防災週間です。買い足す前に、いまある備えの点検からはじめませんか。噴火警戒レベル・ハザードマップ・家庭の対策の見方をまとめました。
はじめに——結論:そろえる物は3層、数量はすべて「式」で出せます この記事の結論:法人の降灰対策は「①降灰特有の用品(防塵マスク・ゴーグル・清掃用具)②社内で数日過ごす備蓄 ③設備・建物の対策」の3層です。必要量は「人数×日数×単位量」で計算でき、根拠は国のガイドラインの原文から引けます。 会社や自治体で防災備蓄の担当になった方に向けて、火山灰(降灰)への備えを、そのまま社内の稟議や発注に使える形で整理しました。根拠はすべて内閣府「首都圏における広域降灰対策ガイドライン」(令和7年3月)などの公的資料です。 対象は、数百人規模の企業だけではありません。従業員数人の店舗・事務所でも、考え方は同じです。稟議という仕組みがない場合は、「稟議」を「買うものの根拠メモ」と読み替えてください。急ぐ方は、4章の備蓄品リストと5章の規模別早見表(8人の行があります)から読み始められます。 まず前提から。火山灰の被害は、地震や津波とは性質が違います。内閣府はガイドラインの中で、降灰の特徴をこう整理しています。 「降灰の特徴:緊急的・直接的な命の危険性は低い」 「首都圏の人口:人口が非常に多い」 「予測の不確実性:噴火前から社会活動を著しく制限することは現実的ではない」 ——内閣府「首都圏における広域降灰対策ガイドライン(概要)」(令和7年3月)1ページ つまり企業にとっての降灰は、人が倒れる災害ではなく、社会が止まる災害です。けが人の発生より先に、通勤・電気・物流が止まる。BCP(事業継続計画)は、この「止まる」から逆算して作るのが正しい順番になります。 1. 何が・どれだけの灰で止まるか——鉄道は「微量」で停止、停電は「雨の日3mm」から この章の要点:止まる順番は「鉄道→(雨が降れば)電気→道路」。単位は数センチではなく数ミリです。さらに30cm以上積もる地域は「原則避難」となり、社内にとどまる前提そのものが変わります。 内閣府ガイドラインが示している分野別の影響です(すべて同ガイドライン概要1ページからの引用)。 分野 影響(原文) 鉄道 「微量の降灰で地上路線の運行が停止」 道路 「乾燥時10cm以上、降雨時3cm以上の降灰で二輪駆動車が通行不能」 航空 「火山灰が存在する空域では、航空機は迂回等の措置が必要」 物資 「交通支障が生じると、物資の配送や生活物資入手困難」 電力 「降雨時3mm以上の降灰で碍子(がいし)の絶縁低下による停電」 通信 「降雨時の火山灰付着等により通信を阻害。停電による通信障害」 上下水道...
夏季休業期間:2026年8月8日(土)から8月16日(日)。発送・お問い合わせは8月17日(月)より順次対応いたします。
2026年GW期間中の営業について
噴火対策セット ミニマム
新年のご挨拶
桜島噴火・口永良部島警戒引き上げ
桜島低調・キラウエア警戒
2026年6月19日以降の最新火山ニュース。国内では桜島が6月21日に噴煙1,500mの爆発を起こしレベル3が継続中。霧島山(新燃岳)もレベル2を維持。海外ではキラウエア火山のエピソード50が6月26日ごろに迫り、マヨン山は溶岩流3.8km、フエゴ山は時間12回の爆発で噴煙4,800mに達しています。
2026年6月17日以降の最新火山ニュース。国内では桜島(鹿児島県)が噴火警戒レベル3を継続し、連続噴火回数が昨年同期比約3倍の133回に急増。海外ではハワイのキラウエア火山が「エピソード50」の噴火を6月26日前後に予測、アイスランドでは2,600万㎥超のマグマ蓄積が過去最長水準に達し噴火警戒が強まっています。
日経MJ2024年1月31日号に「噴火対策備蓄セット」が紹介されました。
「週刊ビル経営」に「噴火対策備蓄セット」ならびに代表のインタビュー掲載
テレビ朝日スーパーJチャンネルより取材のご依頼がありました。
2015年6月4日の産経新聞にて、噴火.comが紹介されました。ありがとうございました。