火山・噴火の歴史:有珠山

有珠山(うすざん)は、日本の北海道に位置する活火山であり、日本有数の観光地および登山スポットとして知られています。その独特の風景と豊かな自然が多くの人々を魅了しています。

位置

有珠山は北海道南西部に位置し、洞爺湖(とうやこ)と昭和新山(しょうわしんざん)の間に立つ山であり、標高は 733メートルです。洞爺湖との間には、有珠山温泉や有珠山ロープウェイなどの観光施設が点在しています。

形成

有珠山は約1〜2万年前に洞爺カルデラの南壁上に生じた成層火山と溶岩ドーム群です。7,000年〜8,000年前の山体崩壊により、南側に直径約1.8 kmの馬蹄形カルデラ(有珠外輪山)が形成されました。1910年の噴火(明治噴火)では明治新山が、1943年の噴火では昭和新山が生成されました。

有珠山の噴火の歴史

1663年には、大規模な噴火が起きました。多量の火災物を硬化させ、火山岩塊・火山灰の放出、火災サージが起きました。降灰で家屋が埋まったり消失し、5名の死者を出しています。

その後、1769年(明和噴火)、1822年(文政噴火)、1853年(嘉永噴火)、1977年に中〜大規模な噴火が起きました。

1822年の噴火では最大の火砕流が発生し、麓の森林が焼き付くされ、海岸の集落を消失させての死者死傷者を出しました。

2000年の噴火は規模は小さいながらも10ヵ月続き、地割れ、熱泥流、地盤の隆起、ドームの形成などが見られました。

参考文献

『日本の火山』, 山と渓谷社, 2016年

有珠山関連のハザードマップなど